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2-1.大学の研究室で生まれたイノベーション

気付けば、生活の一部として欠かせない存在になったインターネット。企業、個人問わずコミュニケーションメディアとして利用しない日はありません。インターネットにアクセスするとき、多くの人が初めに行う行為が検索になります。ブログやSNSなどの多くの一般ユーザーを中心に作られた CGM(Consumer Generated Media)の広がりもあり、インターネット上には、爆発的にウェブサイト/情報が拡大していて、非合法なものも含めて、世の中で流通している情報のほとんどが、どこかのウェブサイトに載っていると言っても過言ではありません。
しかしながら、それらの情報にアクセスするために、ウェブサイトとウェブサイトを繋ぐリンクを辿って探す、知人などからウェブサイトのURLを聞いて直打ちをするなどという方法でウェブサイトにアクセスするのは、現在では現実的なウェブサーフィンの手法ではなく、多くの場合はキーワードで検索をするという行為によってウェブサイトを探すことになります。つまり、目的とある情報が書かれているウェブサイトにアクセスするための過程には、検索サービスが存在していて、インターネットの入り口に位置づけられる検索サービスで世界60%以上の圧倒的な市場シェアを有すGoogleは、私たちにとって一番身近なメディアと言えるかもしれません。そしてGoogleは、その検索サービスをコアにして、Googleはインターネット上の政府だと言われるほどまでに、そのサービス領域を広げ影響力を拡大しています。私たちは、何気にインターネットをする際にGoogleを利用していますが、私たちに一番身近なメディアに成長したGoogleについてどれほど理解できているのでしょうか。
少し話題がそれますが、なぜ検索サービスがこれほどにインターネットサービスの中心になっていたのでしょうか。テレビやラジオといった既存のマスメディアでは、情報発信を行うためには個人では容易に負担できない規模での資金が必要ですし、法律等の制限なども高く情報発信者が限られています。
一方、インターネットというのは、テレビやラジオといった既存のマスメディアと異なり、誰でも個人が負担できる範囲での費用と作業負荷で、世の中に対して情報をブログなどのウェブサイトやビデオ投稿という形で公開することができます。
誰でもウェブサイトを構築し、情報公開することができるメディアであるということは、情報発信の垣根が低く、インターネット上には他のメディアとは比べられないほどの情報が掲載されているとも言えます。
しかしながらインターネットには、W3Cというインターネット環境の仕様等を提唱する機関はあるものの、情報が誰でも発信できる自由な環境になっています。
また、インターネットで公開される情報自体(サイト)を管理する団体等はなく、テレビの番組表のように配信される情報(番組)が一覧性を持って確認できるものはありません。
このインターネットというメディアは、テレビ番組のように受動的に情報が流れてくるメディアではないため、自発的にインターネット上に構築された断片的な情報(サイト)に効率良くアクセスすることがインターネットを使うための必要条件とも言えます。
そう言った意味では、GoogleやYahoo!などが提供しているサイトを検索するというサービスは、普段最も利用しているコミュニケーション手法によって、ウェブサイトにアクセスする唯一の手段であり、正にインターネットというメディアを成り立たしている仕組みそのものと言え、すべてのインターネットユーザーがサイトや情報にアクセスする経路上には、GoogleやYahoo!などの検索エンジンが必ず存在し、介在しています。
Googleは、必要とされていながらも、自社ユーザーが外部流出する、システムの開発/運用コストのわりに儲からない(赤字運営になってしまうことが多かった)検索サービスこそ、巨大なインターネット市場の中核であり、中心になるものとして、注目し注入してきたことで、現在のポジションを確立させました。
そのスタンスは現在でも変わっていないようで、その姿勢は、Googleが掲げるリソース配分のルールに垣間見られます。
Googleでは、資産やリソースの70%を検索サービスに投下するとし、20%を検索に関連する周辺サービスに、残りの10%を新たなイノベートのために投下するということを発表しています。
これは、様々なサービスを開発しリリースしているものの、Googleのサービスの中心は常に検索サービスであるということを指し示しているものと言えます。

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